【J1】第24節vs横浜Fマリノス 優勝への執念!!劇的ゴールで、優勝戦線生き残り(2022/8/7)

 

今節は暑かった…。

いや、熱かった!!

三連覇を掛けた大一番にふさわしい戦いを両チーム魅せてくれました!

 

自分たちのやってきたサッカーを信じ、貫いて戦ったマリノス。

そして、相手の良さを消すように全員で戦い抜いたフロンターレ。

1秒たりとも目が離せない熱戦となりました!

 

ゆう
ゆう

勝負どころを間違えない。

5年で4度のリーグ優勝を果たしている鬼木監督の強かさが如実に現れていたね!!

 

そして、戦術を超えた劇的なラスト!

思わず持っていたスマホを投げ飛ばしました…(笑)

 

今日の主役は間違いなくジェジエウ選手!

たたが1人、されど1人。

ジェジエウ選手の復帰がもたらしたものは、絶大なるインパクトでした!

 

 

そんな熱かった試合を、少し冷静に振り返ってみたいと思います!!

 

 

強かに戦った【鬼木采配】

 

試合が始まる前、色んな予想をしました。

首位に立つマリノスにどんな戦いをするのか、スタメンなのか。

勝つにはこうして、ああして……。

 

試合前の一つの楽しみですよね。

いろいろ予想していたサポーターは多かったはずです。

 

その予想……僕は全部ひっくり返されました。

やっぱり名将の考えることは違うな…。

改めてそう感じさせられた1試合でした。

 

 

スターティングメンバー

それでは、さっそくスタメンから確認していきましょう!

 

前節からメンバーはかなり戻ってきました!

 

 

前節の浦和戦に比べ、かなり人が戻ってきましたね!

サブはまだ戻り切っていませんでしたが、スタメンはきっちり組むことができました。

やはり山根選手の復帰は大きいですね。

攻撃のバリエーションが段違い!

中盤との連携も随所に良いところを見せていました。

 

 

対するマリノスのスタメンですが、ターンオーバーを上手く利用しながら万全の布陣を毎試合組みます。

今節も、連戦中のチームとは思えないほど万全な布陣。

センターバックに岩田選手が入り、怪我から復帰の喜田選手を中盤に据えています。

 

ゆう
ゆう

前線は相変わらず強烈な陣容…。

まともに勝負を挑んでいたら返り討ちにあったかもしれないね…。

 

 

今シーズン首位のチームを迎えてどのような戦いをしたのか。

ゆっくり紐解いてみたいと思います!

 

【攻撃プラン】プレスを回避するロングボール

 

フロンターレの攻撃の特徴。

それは、止める蹴るの技術を活かした【ポゼッションサッカー】

今シーズンは脇坂選手を中心に、パスを中心としたサッカーを展開しています。

 

対するマリノス、攻撃力に注目が集まりますが、その中の一つに鋭いカウンターを持っています。

FWから鋭いハイプレスをかけ、中盤でボール刈り取りそのまま攻めに転じます。

 

正直、フロンターレが嗜好するサッカーとは相性があまり良くないです。

言うなれば、マンチェスター・シティ対リヴァプールのようなスタイルの違いがあります。

ディフェンスからパスをつなぐフロンターレにとって、マリノスのハイプレスをどう潜り抜けるか注目していました。

 

しかし、鬼木監督は真っ向から勝負しない選択を取りました!

 

中盤を経由せずに、前線(サイド)へロングボールを送る

 

普段のリーグ戦だと、シミッチ選手や脇坂選手を経由して前線にボールを運びます。

しかし、今日のフロンターレはCBからウイングへのシンプルなボールを送りました。

正面からパスをつなぐリスクを取らずに、失点しない、マリノスの良さを出させない戦術を選択しました。

 

ゆう
ゆう

マリノスを最大限リスペクトした上で、自分たちの良さを出すことよりも、マリノスの良さを消すことに注力したんだね。

 

単純なロングボールを送るよりも、

谷口選手 ➔ 山根選手・家長選手

ジェジエウ選手 ➔ マルシーニョ選手

と、斜めのロングボールを意識していましたね。

 

このロングボールの意識が、先制点を生み出しました。

 

 

左サイドの密集から、右サイドの山根選手へロングボール

 

フロンターレの先制は前半25分。

左サイドでフロンターレがフリーキックを獲得。

そのフリーキックは失敗に終わり、同サイドからのスローインで展開されます。

 

フリーキックからの流れなので、お互い人が左サイドに密集している状態でした。

そして、谷口選手にボールが戻ってきた瞬間に大きなサイドチェンジ!

そこから先は説明不要。

スーパーゴールで見事な先制点でした。

 

ロングボールを送る先にも細心の注意を払っていました。

先程の言ったように、斜めのコースでロングボールを送りました。

これは、中央はマリノスの選手も多いので、ボールを拾われた時に素早く攻めに転じられるリスクが生じます。

このリスクを極力回避するために行った戦術となっていました。

 

自分たちの攻めのリズムを作りながらも、反撃のリスクを出来る限り下げた戦い方を選んでいました。

 

 

【守備プラン】スピードを殺させるリトリート

 

【リトリート】とは守備戦術の一種で、

相手にボールを取られたら自陣に素早く戻り、守備の陣形を整える戦術のことを指します。

 

フロンターレの基本の守備戦術は、前からプレッシャーを掛けるハイプレスです。

ダミアン選手がキーパーやCBに猛烈にプレッシャーを掛ける場面は何度も目にしています。

しかし、マリノスは選手個人の技術も高いため、やみくもにプレスに行っても交わされてリスクになってしまいます。

 

ダミアン選手からプレッシャーを掛けると、DFの裏へ走られてしまう…。

 

 

上の図のように、ダミアン選手がプレスを掛けて後ろから連動するのが普段のフロンターレのプレス。

フロンターレに限らず、Jクラブで積極的にプレスを行うチームは多いです。

 

その時にマリノスが何をしているか。

FW、この日でいうとアンデルソン・ロペス選手が中盤お近くまで下りてきます。

ハイプレスを受けている味方のパスコースを作るための動きですね 

このFWの動きにDFはもちろんついていきます。

中央に楔のパスは入れさせたくありません。

 

この動きを行った時に空いてしまうのが、DFの裏のスペースです。

マリノスのウィングはスピードがあります。

ハイプレスに来た敵を上手くかわして、逆にひっくり返してしまうシーンを今シーズンも多く観ています。

 

 

不必要にプレスに行かないことで、裏のスペースを消していく

 

 

しかし、今節の守備を観ると前線から積極的にプレスは行わずにスペースを埋めていました。

シミッチ選手も最終ラインにさがるなど、マリノスにスピードのある攻撃をさせないようにしていたのが印象的でした。

 

ダミアン選手も全くプレスに行っていなかったわけではありませんでした。

少しプレッシャーに行くところもありましたが、後ろの選手は徹底して下がっていました。

傍から見ると【連動していない守備】に見えるかもしれません。

しかし、マリノスのスピードを吸収させるために【連携のとれた守備】は行えていました。

 

ただ、唯一失点した前半47分だけ、前からプレスを試みた結果の失点でした。

フロンターレは良い形で攻撃ができ、人数を掛けていましたが攻めきれず…。

マリノスボールになったところで、「何とか食い止めなければならない!」とプレスを掛けました。

シミッチ選手があっさりとかわされ、ジェジエウ選手も振り切られる。

そして、谷口選手と橘田選手の間を抜けた仲川選手がループシュート。

 

完璧なカウンターでした。

ボールを失ってからわずか10秒で同点にされました。

このスピード感が、マリノスの脅威なのです。

 

後半は、選手が変わってもスタイルを変えずに守り切ることができました。

負けられない一戦で相手の長所を消すサッカーに徹した鬼木監督。

この強かさが4度の優勝の理由なのかもしれません。

 

ここからも重要な戦いが待っているので、勝負師の顔がたくさん見られるかもしれないですね。

 

 

【№4】ジェジエウSHOW!!

 

そしてこの試合の主役はこの男!

屈強なブラジリアン、ジェジエウ選手です!!

 

リーグ戦の出場は今節が2試合目。

しかし、唯一無二の存在感が光ります!

 

ゆう
ゆう

ここまで失点数やピンチの数が非常に増えていた今シーズン。

ジェジエウ選手が戻ってきた後半戦、守備の改善に期待がかかるね!

 

今日も、その存在感が十二分に光っていました!

 

圧倒的なフィジカル

 

まずDF面ですね。

マリノスには中盤やDFの選手にパスが上手い選手がそろっています。

そして、前線のロペス選手にロングボールを送ったり、楔のパスを出したりとマリノス攻撃を支えていました。

 

しかし、今日はジェジエウが立ちはだかります!

空中戦はもちろん、DF裏へのカバーリングやFWとの競争にことごとく勝利!

マリノスにチャンスらしいチャンスを作らせませんでした。

 

ゆう
ゆう

186㎝84㎏の巨体を活かした守備は迫力があったね!

  

そして、よく観ているとジェジエウ選手が味方選手へポジショニングなどのコーチングを細かく送っているのが分かります。

シミッチ選手とは同じ言語を扱うため、余計に指示がしやすいし、意思疎通がしやすかったでしょう。

後ろからの声掛けは、中盤の選手からすると有難いものです。

 

また、ジェジエウ選手が圧倒的なこの力で守備ができるとなると、ハイプレスも思い切ってかけることができます。

 

「中盤でかわされてもジェジエウがいる」

「ロングボールを蹴られてもジェジエウがいる」

「最後はジェジエウが何とかしてくれる」

 

一見、ジェジエウ選手に押し付けているような感じに思えます。

しかし、ある種の保険のようなもので安心材料としてプレスをかけることができますので、むしろ迷いなく、思い切って相手を追い詰めることができます。

 

個人の守備能力だけでなく、周りの守備者にも良い影響を与えているのです。

 

 

等々力を揺らした劇的ゴール!

 

そんなジェジエウ選手も、復帰してからすぐ連戦をこなしています。

その疲れとフィジカルが万全ではないのでしょう。

そんな中、試合終盤に脚をつってしまいます。交代カードを使い切っているだけに、一気に暗雲が立ち込めます。

 

山村選手を下げて、ジェジエウ選手がトップの位置に。

誰もが「勝ち点1を分け合うかな…。」

そう思った98分!

 

家長選手のクロスに頭で合わせたスーパーゴールが飛び出しました!

 

思わず叫びました。

思わず持っていたスマホを投げ飛ばしました。

 

ふと画面に視線を戻すと、熱狂の等々力。揺れるカメラ。

解説を務められた福田さんもスタジアムの揺れを感じていました。

 

 

あのヘディングのシーン、小林悠選手がボールを引き出しジェジエウ選手は前に完全に攻め上がり。

アクシデントによるポジションチェンジでしたが、マリノスの岩田選手との体格差でいうとある意味ミスマッチを起こしていました。

そのため、家長選手のクロスに対して、岩田選手のはるか上でヘディングができています。

 

この状況になったのは偶然の産物かもしれない。

しかし、運が味方をしてくれたと考えると優勝争いもまだまだ分かりません

 

ゴール直後の一体感、試合終了直後の達成感。

鬼木監督が作り上げてきた強いフロンターレの礎を感じられる90分になりました。

 

 

勢いそのままにルヴァンカップへ……と思いきや。

 

そしてミッドウィークはホームでルヴァンカップ準々決勝の2nd leg!

久々の現地観戦に赴けました!

 

 

 

 

マリノス戦を受けての一戦でしたので、スタジアムには何か期待感が漂っていました!

メンバーもほぼフルメンバー!

 

ただ、フロンターレ側のバックスタンドには空席が…。

やはり朝抽選に戻った影響が早速出ているのか…。寂しい…。

 

 

そして結果は……試合終了間際に同点に追いつかれての敗退。

リーグ戦でも終盤に逆転を許してしまった……何というデジャブ…。

 

ゆう
ゆう

セレッソには今季1勝も出来ず…。

パワープレイをされた時の対応が弱いのが否めない…。

 

連戦の疲れが明らかに出ていたのも事実。

怪我人が増えないことを祈るばかり…。

ただ、カップ戦敗退によってリーグ戦に集中できるとも言えます!

ミッドウィークの試合が減るので、コンディション調整も比較的しやすくなります。

 

尾を引いても仕方がない!

2日後には京都戦が控えます!

前回対戦は、ロングボールを使いながらDFと中盤の距離を間延びさせて、そのスペースを上手く使われました。

 

また、曺監督はフロンターレに並々ならぬ思いを持っているので、次節も苦しい試合になることは間違いないでしょう。

登里選手がフルタイムで出場するなど、光もちゃんと見えています!

連戦で疲労が見えている中で、どのように勝ち筋を見出していくのかも注目しながら次節を迎えようと思います。

 

それでは、リーグ3連覇へ負けられない戦いを見守っていきましょう!

 

Vamos!Frontale!!

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