【J1】第20節 vsサガン鳥栖 4得点快勝!! ~おかえりなさい、大島僚太~ (2022/8/31)

 

前日までのぐずついた天気が嘘のように快晴になったマッチデイ。

何か良い予感を胸に感じながら家を出た、その予感を現実のものにしてくれました。

 

 

川井監督の下で良いサッカーを見せている鳥栖相手に、4-0の快勝!

中盤3人を中心に守備を構築し、前線も躍動してくれました。

 

そして、誰もが待ちわびていたこの瞬間。

試合終了間際の大島選手のゴール

全員が心の中で「おかえりなさい」と言葉を掛けたはずです。

 

ゆう
ゆう

ゴールの瞬間の、何とも言えないスタジアムの雰囲気。

まさにエモーショナルな雰囲気になっていたな~

 

さらにこの日は、川崎市制記念試合となっており、毎年恒例のYMCAショーでまさしくお祭り騒ぎ!!

 

コロッケさんもメインスタンド側で盛り上げてくださいました!

 

 

コロッケさんはじめ、中村憲剛さん、GENERATIONS 中務祐太さんがハーフタイムショーで盛り上げてくださいました!

毎年恒例のこの試合を勝利で飾れたので、喜びもひとしおですね!

 

 

というわけで、まずこのトピックスから振り返っていきます!

 

 

おかえりなさい、大島僚太

 

リーグ戦410日ぶりの得点

また、等々力でのゴールは2018年10月20日の神戸戦まで遡ります。(1411日ぶり)

まさに、青黒のファンタジスタが等々力に帰ってきた瞬間でした。

 

度重なる怪我に悩まされてきましたが、その度に不屈の精神で這い上がってきた【背番号10番】に温かくも力強い拍手が送られました。

 

この得点のシーン、キーパーから始まったボールをシミッチ選手と橘田選手との関係性で狭いスペースから左サイドの車屋選手へ展開。

車屋選手から宮城選手に縦パスが入ったところで、ハーフウェイライン付近にいた大島選手がフルスプリント!

小林悠選手の競り合いのこぼれ球に誰よりも早く反応をしていました。

 

足元の技術、立ち位置の妙、無駄のないランニング。

大島選手の魅力が凝縮されたゴールでしたね。

 

 

ゴール直後、サポーターからの温かい拍手と、チームメイトからの祝福に少し照れくさそうな表情を浮かべていました。

 

ベンチメンバーも駆け寄っての祝福

 

全員が待ち望んでいた得点。

ベンチメンバーも飛び出し、全員で大島選手のゴールを祝福しました。

 

こんなメモリアルな日に立ち会えたのは、非常にラッキーでした!

間近で観ることができたファンタジスタのプレイに、思わずため息が出てしまいました。

 

 

【中村憲剛の系譜】ファンタジスタたる所以

 

この試合もプレイ時間はそんなに多くなかったですが、大島選手のテクニックレベルが高いことが分かるシーンが随所にありました。

その中でも、後半の68~69分のシーンに大島選手のレベルの高さが凝縮されていたと私は感じました。

 

 

68分:狭いスペースで押し込まれながらも、右の家長選手へ展開する

 

何とか一矢報いたい鳥栖に押し込まれていた68分。

ファン・ソッコ選手が楔を指すところにシミッチ選手がチャージを掛けてボールを奪います。

そこに大島選手がボールをもらいに行き、まずワンタッチで目の前のファン・ソッコ選手を落ち着いてかわします。

(まずはここがお見事!)

 

そして、右サイドの家長選手へ展開し陣地を回復。

この家長選手の縦のドリブルに、大島選手も並走。

この時、何度も首を振って周りの状況を確認していました

パスを受けた時の相手からのプレッシャー、パスコース、味方の攻め上がりなど色んな事を想定してボールを受ける準備に入ります。

結果、このシーンは家長選手と2人で、鳥栖の選手3人を引きつけて時間を作りました。

(目立たないシーンですが、やはりお見事!) 

 

そして、逆サイドに展開します。

 

 

69分:宮城選手にボールが渡ると、中央からサポートのランニングを行いチャンスを演出する。

 

右サイドで時間を作り、ゆったり上がってきた左サイドへの展開です。

宮城選手と橘田選手で相手の動きを観ていましたが、そこに大島選手が中央からサポートのランニング!

 

2対3で向き合っていたサイドが、3対3と数的同数となりました。

ここからの動きは練習通りでしょう。

宮城選手と呼吸を合わせて、原田選手と長沼選手の間を抜くパスが大島選手から出されました。

 

得点には繋がらなかったものの、

【時間を作ってキープをする】

【適切な位置へサポートに動く】

【チャンスメイクとなるパスを出す】

これらを、試合展開やボールと相手の位置を見極めて判断しているサッカーIQの高さは、あのレジェンド中村憲剛さんを思い出させます。

足元の止める蹴るの技術も抜群でした!お見事、天晴!!

 

これだけのクオリティを持っている選手なので、残りシーズンは怪我なく乗り切ってもらいたい!

本人が一番よく分かっていることであり、全サポーターの願いでもあります。

91分に見せた家長選手、シミッチ選手、瀬古選手とのパス回しは、川崎らしさ全開であり、大島選手がいるからこそのテンポ感でのパス回しでした! 

 

今日入ったインサイドハーフで、攻撃の質を変える存在として攻撃にスパイスを加えていく。

そして、【新生14番】に背中で語っていく。

 

フロンターレのDNAが脈々と受け継がれるその瞬間を、静かに見届けていきたいと思います。

 

 

久々のクリーンシート! ~またも中盤トリオが躍動~

それでは、遅くなりましたが今節のスタメンを確認していきます。

 

ソンリョン選手がスタメン復帰。鳥栖には森谷選手の名前が!

 

 

フロンターレは前節鹿島戦から大きな変更はなかったですね。

ただ、久々の先発となった車屋選手と知念選手がそれぞれ存在感抜群の活躍を見せてくれました!!

 

ゆう
ゆう

知念選手は久々のスタメンで、チームを勢いづけるゴールを決めてくれたね!!

車屋選手も、足を攣りながらもフル出場!

 

知念選手のダイビングヘッド

シミッチ選手のヘディング

マルシーニョ選手の技ありループ

途中出場の大島選手の締めのゴール

 

決めてほしい人がゴールを決めた試合でしたが、忘れてはならないのは【失点0】のクリーンシートだったことです!

身内に不幸がありながらもゴールマウスを守ったソンリョン選手はもちろん、この日も中盤の3人は輝いていました!

 

 

対する鳥栖ですが、前回対戦と異なり4バックで臨みます。

シーズンが進むにつれて、ビルドアップが熟練されてきた印象です。

真ん中の選手を上手く使いながら、縦に速く攻撃を展開していきます!

今節は、フロンターレの中盤が上手くスペースを消しながら守っていたので、思ったようなポゼッションは出来ませんでしたね。

 

そして、鳥栖のスタメンにこの人の名前が……!

 

およそ3年ぶりの等々力となった森谷選手。試合後、フロサポへ挨拶に来てくれました。

 

2019年にフロンターレからジュビロへ移籍した森谷選手がスタメンに名を連ねました!

2017年シーズンの第28節、セレッソ戦でのロングドライブシュートがまだ戦列に残っているサポーターは多いのではないでしょうか。

スタメン発表時や試合終了後の挨拶の際には、フロンターレサポーターから温かい拍手が響きました。

 

磐田へ移籍後は苦しんだ森谷選手。

愛媛へローンに出された時に、愛媛の監督をされていたのが川井健太監督。

川井監督に引き抜かれる格好で鳥栖へやってきて、この等々力での再会。

何とも感慨深い…。森谷選手、「おかえりなさ~~い!!」

 

 

 

黄金トリオ完成の予感か・・・

 

鳥栖は今シーズンの序盤から少しずつスタイルが変わってきています。

川井監督の理想のかたちに変化を遂げているのでしょう。

 

3-4-2-1の走り合い、体力勝負上等のサッカーから、走りの質を変化させてのポゼッションサッカーに挑戦しています。

欧州トップレベルが行っている現代フットボールに近い形を目指しているようにも感じますね。

前節の福岡戦、前々節の札幌戦と中央のレーンを使いながら、人が後ろからどんどん出てくる迫力のあるサッカーを展開していました。

  

ここに対応したのが、今節も大活躍でした!中盤トリオです!

 

中盤3人の距離感を崩さず、相手ボランチには鋭くプレス!

 

 

今節も中盤3人の距離感は絶妙で、鳥栖が展開したかった中央への楔を打たせるスペースを空けませんでした。

上の図のように、センターバックからボランチにボールが入る時、脇坂選手と橘田選手が猛チャージ!

鳥栖がプレイしたいエリアにおいて、徹底して鳥栖の自由を奪うことができていました。

前節の鹿島戦は横のスライドが連動していましたが、今節はスライドに加えて縦方向へのチャージが光りましたね。

 

中盤をなかなか経由できない鳥栖は、岩崎選手や長沼選手へのロングボールを試みますが、車屋選手とジェジエウ選手が上手く対応。

特に、プレッシングでも高い位置を取る山根選手の裏のスペースを、ジェジエウ選手が完璧に支配していました。

 

 

前半途中で、ジエゴ選手を左ウィングに、岩崎選手を右ウィングに置いた3-4-2-1のかたちに変更し、中播の人数を増やしたことで鳥栖の時間が少し増えましたが、明確な決定機を演出するまでには至りませんでしたね。

それくらい、中盤3人はよく走っていましたし、絶妙なポジショニングで攻守にわたって存在感を見せました。

 

 

この3人、個々の特徴の組み合わせが昨シーズンのレアルマドリードのトリデンテによく似ている気がしませんか??

潰し屋のカゼミーロ               ➔ ジョアン・シミッチ選手

天才的なパサー、トニー・クロース        ➔ 脇坂 泰斗選手(大島 僚太選手)

賢くも泥臭いバロンドーラー、ルカ・モドリッチ  ➔ 橘田 健人 選手

 

どうでしょう?

何となく特徴が一致していませんか?

 

それぞれのインテリジェンスが非常に高いので、走り出しのタイミングやプレスの質、横の揺さぶりに対する対応等、抜け目なくこの2試合行えています。

大島選手を括弧で入れたのは、ここに入るべき人物だからです!

 

 

もちろん、DFラインの状況によってこの3人が揃わない可能性がありますが、ここからの終盤戦はこのフロンターレトリデンテが鍵を握ると言っても過言ではないでしょう。

今シーズンは大きな主力が続々と海外に行き、ベストな陣容を探し続けたシーズン。

ここにきて最適解を見出してきそうな鬼木監督。

 

ここからの戦い、この中盤3人が黄金トリオとして輝けるかどうか。

そんなところに注目しても面白いかもしれませんね!!

 

 

暫定首位!捉えたマリノスの背中!!

 

今節の勝利で、マリノスより消化試合が1試合多い中、暫定で首位に立ちました!

8月を負けなしで乗り切った王者。

対するマリノスは、8月1勝も出来ず。

勢いも含めて、マリノスにかなりのプレッシャーを与えることに成功しました!!

 

ゆう
ゆう

マリノスが次節のFC東京戦で勝ち点を落とせば、いよいよ逆転優勝も視野に入ってくる!

9月の試合はどれも重要な試合になるね!!

 

 

【神奈川ダービー】敵地でリベンジへ!

 

そして迎えるは敵地での神奈川ダービー!

前回はホームで4-0の大敗を喫した相手…。

ここ2シーズンは、勝利できてもかなり苦しんでいる印象の強い相手です。

 

前回対戦でフロンターレを翻弄した町野選手が復帰するのか……。

我々としては、もう少し怪我が長引いてほしい…。

 

湘南のサッカーは鳥栖と嗜好するところは似ているが、鳥栖よりはオープンな展開を得意とするカウンターサッカーが特徴的です。

現地観戦した前回対戦も、町野選手、タリク選手にDFラインの裏をかなり取られました。

しかし、前回対戦とは異なり谷口キャプテンとジェジエウ選手がCBに君臨できます。

そして、中盤のトリデンテが迎え撃つので、前回対戦と状況はかなり違います。

 

ダービー、そして3連覇へ絶対に負けられない次節!

アウェイの雰囲気に呑まれずに勝ち点3をきっちり取って、マリノスにプレッシャーを掛けられるか!

現地で!DAZNで!SNSで!みんなで応援しましょう!!

 

 

Vamos!Frontale!!

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