梅雨が明け、7月に入り本格的に夏が到来しました!
リーグ戦は後半戦に突入し、気付けば2022年も折り返しを迎えましたね。
世間は明るいニュースより暗いニュースの方が多かった上半期だったかな?
ワールドカップを迎える下半期は明るい話題が増えますように…。
コロナからの立ち直りへ踏ん張りどころを迎えている世間と時を同じくして…
「フロンターレ」も3連覇に向けて踏ん張りどころを迎えています。
上手くいかないときは何をしてもダメなときはある…。
しかし、一度トンネルを抜けると、今までが嘘かのようにすんなりと物事が運ぶ。
そんなトンネルから抜けるのを、サポーターとして温かく見守る場面に来ています。
絶望やイライラ感があっても良い。
その先の至福な時間を、みんなが期待しているから。
今節が始まる前に、ルヴァンカップの組み合わせ抽選が行われました。
抽選の結果、準々決勝の相手は今節戦うセレッソ大阪に決まりました!
図らずも、ルヴァンカップの前哨戦となった今節ですが、残念ながら軍配はセレッソに上がりました…。
怪我人も復帰し始め、内容は徐々に改善を見せている。
しかし、結果が付いてこない…。
主力の海外移籍だけでなく、「3連覇」の見えない圧のようなものが働いているのか…。
ACLと天皇杯に敗退してしまったから、
リーグ戦とルヴァンカップの2冠は何としても欲しいところだね!!
そんなシーズンダブルを決められてしまった今節を振り返ってみたいと思います。
本日のスターティングメンバー
それでは、今節のスタメンから確認していきます!
まずはフロンターレ!
前節とスタメンに変更はありませんでしたね。
大島選手が復帰してからは、この形を軸にしている鬼木監督。
守備面に不安要素が残るが、非常に攻撃的な布陣を敷いてきています。
パサーの大島選手のアンカーは、ポゼッションを高めて押し切ろうという意図が感じられるね。
守備も徐々に改善が施されているように見えたよ!
対するセレッソ大阪ですが、
相次ぐアクシデントにより主力を欠いてフロンターレに臨みます。
乾選手の移籍、清武選手の怪我による離脱はかなり痛手なはずです。
しかし、逆に言うとブロックを敷いてのカウンターを打ちやすい人選にすることは容易です。
現に、セレッソに負けた前回対戦には、乾選手も清武選手はいませんでした。
単純に上手い人が出ても、チームとしてどのように戦うかという意志が共有されなければ結果は付いてきません。
絶対的な個がいないからこそ戦いやすい場合もあるのがサッカーの面白いところです。
今節は、前半の飲水ブレイクからセレッソのカウンターが機能し始めた印象ですが、フロンターレも何とか対応することができていました。
しかし、自陣で犯したファウルによって与えたFKから2失点。
きちっと守備ができていたからこそもったいない。
直近の試合でも、セットプレイからの失点で勝ち点を落としています。
今回は、そんなフロンターレのセットプレイの守備について振り返ってみたいと思います。
インターナショナルマッチウィークが明けてから、リーグ戦は3試合行われています。
3試合でフロンターレは5失点していますが、そのうち4失点がセットプレイからです。
セットプレイを与えないように、その前の守備の修正を鬼木監督は図っているのかもしれませんが、セットプレイで4失点していることを考えると、何かしら手を加えなければならないかもしれません。
99%試合をコントロールしていても、1回で勝敗を左右してしまうセットプレイ。
日本代表でも専門のコーチを招聘するなど、その重要性は年々高まっていると言えるね。
フロンターレの場合、コーナーキックとフリーキックで守り方が違いますが、狙われている場所は同じです。
どういった失点パターンになっているのか、見ていきたいと思います!
狙われ続けているニアサイド
まずはコーナーキック(CK)の場面を見てみます。
フロンターレはCKの時はマンツーマンで、一人一人がマークについて守ります。
上の図は、18節のジュビロ戦で同点ゴールを決められたCKを簡略化したものです。
マンツーマンで付きながら、ストーンを中央やニアポストに配置します。
上の図だと、マルシーニョ選手とダミアン選手がそれに当たります。
基本的にストーンはDF以外の選手が配置され、ゴール前の届く範囲を跳ね返す役割を担っています。
マンツーマンで付きながらスペースを埋めることで、人とスペースをづ時にカバーしているね!
マンツーマンDFなので、当然ジュビロの選手がいる場所にフロンターレの選手が集まります。
図でいうと、コーナーサイドから遠いファーサイドに人が集まっています。
すると、丸で囲ったニアのスペースが必然的に空いているのが分かると思います。
ここに、ファーから走り込んできた選手に合わせられて失点してしまいました。
キッカーの質、呼吸が合っての素晴らしいゴールではではありますが、コンサドーレ戦での2失点目もファーからニアに走られて失点しています。
この時は、キッカーが左利きだったので結果的に中央で合わせられていましたが、中の選手の動きは全く同じでした。
ゴールにはなりませんでしたが、セレッソ戦の53分のCKも、ニアを空けておいて走り込まれています。
マンツーマンDFを敷いた場合、攻撃側は配置を工夫することで意図的にスペースを作ることができます。
フロンターレ相手には、ニアを空けておいて走り込んでいくという明確な狙いがどのチームにもあることが見受けられます。
では、セレッソ戦で喫した92分のフリーキック(FK)の場面です。
FKはオフサイドがありますので、そのライン設定を軸にフロンターレはゾーンで守ります。
ゾーンで守りながらも、セレッソの配置を見て高さのある相手にDFをあてるようなフロンターレの配置でした。
このシーンでは、試合終了間際ということもあり、ファーに鳥海選手とヨニッチ選手、タガート選手が並んだので、谷口選手や佐々木選手らがマッチアップしに行き、良い形でヘディングさせずに失点を防ごうという意図が感じられました。
そして、実際にボールが入ったのはニアサイドのパトリッキ選手。
家長選手の前に体を入れ、高さのあるダミアン選手を避けて頭で合わせていきました。
CKもFKも、フロンターレのニアサイドをきっちり狙われています。
それも、ファーに人を集めて、ニアサイドにスペースを作り、意図的にニアサイドを狙いに来ているのです。
空中戦に強い選手を囮に使って、自分たちの狙いたい形を作っているんだね…。
復帰待たれる、屈強な背番号「4」
守備は間違いなく改善されています。
しかし、セットプレイでの失点が減らなければ、今節のような勝ち点の取りこぼしがまた起きてしまいます。
現状のフロンターレのCB、谷口選手と車屋選手は空中戦に圧倒的な強さをもっているわけではありません。
互いのコンビネーション、カバーリングで守備を行います。
そのため、流れの中での守備は向上し、粘り強く守れるようになっています。
しかし、セットプレイのようなフィジカル勝負のような展開になると脆さがどうしても露呈してします。
こうなると、あの背番号「4」が帰ってくるのが待ち遠しいという状況になってきました。
強靭なフィジカルと個で勝負して解決してくれるジェジエウ選手が戻れば、いくつもの課題を解決してくれるでしょう。
個で打開できるジェジエウ選手とパスとカバーリングの谷口選手という抜群のコンビが早く見たいね!!
CBがしっかりすると、チーム全体の安定感が異なります。
守れるCBとタクトを振るボランチに、点を決めるストライカー
いわゆるセンターラインに安定が戻ってくるのか。ジェジエウ選手の動向がますます気になってきます。
コロナの影響がまだ続きましたね…。
ミッドウィークの鳥栖戦は、サガン鳥栖のスタッフ、関係者に陽性反応が出たため延期に…。
重症化せず無事に週末を迎えられるように、鳥栖の方々にはお大事に過ごして頂きたい限りです…。
フロンターレは、リフレッシュができるという意味では不幸中の幸いになったか。
次節のガンバ大阪戦はコンディションを整えて迎えられそう!
戦術の落とし込み、怪我人の回復……この一週間を有意義に使ってほしいね!
対するガンバは下位に沈むものの、鈴木武蔵選手を補強したことで攻撃力が増しています。
しかし、DFのジン選手が韓国へ移籍。
攻守のバランスが短期間で落とし込み、調整ができなければフロンターレは大量得点のチャンスです!
内容が改善されてきているのは、サポーターもみんな分かっています。
あとは結果が付いてくるか!勝ちながらチームを成長させ、優勝への道を固めてほしいところ!
移籍情報にも注目しながら、週末を待ちたいと思います!
それでは、また次回お会いしましょう!
Vamos!Frontale!!