J1リーグ第18節:川崎フロンターレVSジュビロ磐田 振り返り(2022/6/25)

梅雨明けを知らせるかのような前節の快勝から一転…。

厚い雲に覆われた梅雨空が戻ってきてしまった一週間となりました…。

 

 

随所に良いところは見える。しかし、1点が遠い。

打開できないままに失点をし、勝ち点を落とす。

 

思わず頭を抱えた。純粋に悔しい。

今シーズン何度も見てきた展開ではなかろうか。

 

ゆう
ゆう

天皇杯のヴェルディ戦、そして今節の磐田戦…。

展開は違うけど、似たような内容になってしまった印象…。

 

 

首位マリノスとの勝ち点差は「3」

まだ優勝戦線離脱というには時期尚早ですが、不安の残る後半戦のスタートとなりました。

 

 

川崎フロンターレ:今節のスターティングメンバー

では、さっそく今節のスターティングメンバーを確認していきます!!

 

両チーム、前節からFWを変更して今節に臨みます!

 

フロンターレのスタメンは前節とほぼ変わらず。

大島選手と小林選手が同時にスタメンに名を連ねました! 

この二人のコンビに注目をしたサポーターも多かったのではないでしょうか!

今節も、中央でのコンビネーションは抜群でした。

ゆう
ゆう

家長選手も含めた3人の組み合わせは見ていてワクワクするプレイばかりだったね!

 

 

対する磐田のスタメン!

基本フォーメーションは変わらずですが、前線のファビアン・ゴンザレス選手がメンバーから外れました。

 

伊藤監督は、「コンディション不良によるメンバー外」と試合前インタビューで言っていました。

磐田の大事な得点源ですから、長期離脱にならないことを敵サポーターながら祈りたいと思います。

 

今節に限っては、キャラクターの異なる杉本選手だからこそ助かった場面も多く、カウンターを食い止められたと思います!

 

 

前節の磐田の戦い方から見ると、縦に速いカウンターを目指してくることは予想できました。

前後半で内容は変わってしまいましたが、少なくとも前半はフロンターレのCBが上手く食い止められていたと思います。

そんなDFラインに注目して、今節は振り返ってみましょう!!

川崎フロンターレの守備が受けたジャブ

 

ACL明けから使われている谷口選手と車屋選手のセンターバックコンビ!

パス出しとカバーリングに優れたこのコンビは、ここまで安定感のある守備を見せてくれています。

また、大島選手が復帰したことでパスコースが増え、さらに安定したビルドアップを見せられるようになりました。

 

ゆう
ゆう

ビルドアップの時にパスの選択肢が増えたから、フロンターレがボールを持つ時間がより増えたね!

前半:攻守に躍動

 

まずは前半、攻守ともに非常に良いパフォーマンスでした!

守備では、杉本選手を経由したカウンターを狙っていた磐田ですが、フィジカル勝負でも負けることなく封じ込めていました。

 

 

引いて受ける杉本選手と裏をケアするフロンターレCBコンビ

 

杉本選手は基本的に引いて受ける動きを行い、2列目の大森選手上原選手が追い越していく狙いが多かったように見えます。

この時のCBの動きは、後ろのスペースをケアし大森選手・上原選手へのパスコースを封じていました。

杉本選手が前を向くのがそんなに上手ではなかったので、橘田選手や大島選手と役割を分けて対応をしていました。

 

さらに、相手陣内で杉本選手が受けようとしたときは、谷口選手が後ろからプレッシャーを掛けます。

対人でも組織でも、杉本選手に自由を与えなかったため、チャンスらしいチャンスを磐田に与えませんでしたね!

 

ゆう
ゆう

CBを中心に組織的に守れていたね!

 

続いて攻撃の場面!

磐田は前からプレッシャーをかけるというよりは、自陣へ引き込んでの守備を選択しました

前半途中から大島選手へのパスコースを遠藤選手が消しに行っていましたが、谷口選手、車屋選手がうまくボールを散らしビルドアップを、組み立てていました。

 

 

右サイドのコンビネーションを見逃さずにラストパス

 

 

32分の得点の場面は、谷口選手からの見事なパスでしたね!

スローインからのスタートだったので、磐田の選手が左サイドによっているところを見逃さず、

大島選手から谷口選手へ広げたボールを裏へ走りこんだ山根選手へ素晴らしいボールになりました。

 

実は、19分にも同じような位置から中の小林選手へ浮いたパスを選択したシーンがありました。

ゴールへ直線的なパスと、小林選手狙いのパスなので、磐田DFは素早く中を絞って対応していました。

 

このパスの残像は残ったと思います。

少なくとも、「今日のフロンターレは、中央の小林選手を積極的に使ってくるぞ」という印象を与えることはできたはずです。

 

その布石があっての、32分の山根選手へのパス!

足元の技術に自信がなければ選択肢に出来ない難しいパスコースだからこそ、谷口選手の技術力の高さが発揮されたアシストになりました!
 

 

谷口選手はアシストという分かりやすい形でしたが、車屋選手の左脚も非常に効果的なものでした。

遠野選手やチャナティップ選手に入れた縦パスは、左利きのセンターバックならではのパスコースです!

 

後半:受け続けた【ジャーメイン】という名のジャブ

後半、磐田が守備の形を変えてくるも対応することができていました。

  

磐田は後半からセンターバックに積極的にプレッシャーを掛けるようになりました。

自由にボール運ばれてしまっていたところに、少しでも規制を掛けたかったところでしょう。

 

しかし、そんなプレッシャーもひらりとかわしてビルドアップを行ったのはさすがのコンビですね!

 

ゆう
ゆう

特に車屋選手の左脚は非常に光っていたね!

後半:磐田の積極的なプレスを中長距離のパスでかわしていく

 

中から外にプレスに来た杉本選手でしたが、左利きの車屋選手からすると何のその。

杉本選手の外側のパスコースを使ってチャナティップ選手へ預けたり、

大きなサイドチェンジを活用したりすることで、難なくプレスを回避していました。

 

 

 

そんな順調な流れが変わり始めたのは後半の62分

杉本選手からジャーメイン選手への選手交代がきっかけになりました。

 

杉本選手からキャラクターが変わります。

ジャーメイン選手のフィジカルを活かして、後ろ向きでボールを受けるだけではなくDFの裏を狙うランニング、パスを多く供給するようになりました。

 

ジャーメイン選手投入により、シンプルな走り出しが増えてきた

 

 

単純なフィジカル勝負になると少し不安要素があるのが車屋選手。

上の図は交代直後にジャーメイン選手から縦に仕掛けられたシーンです。

交代早々に裏のランニングに対してのファウルで、イエローカードをもらってしまいます。

 

ゆう
ゆう

この辺りから少しずつ流れが変わり始めた印象…。

受けたジャブは効果を発揮し、終盤に影響が確実に出ていましたね。

 

失点のコーナーキックを与えたのも、磐田の狙い通りの形でコーナーキックを取れたため、

「よし、いける!」という感覚になったのは間違いないでしょう。

 

結果85分以降は、

攻めるジュビロ耐えるフロンターレ

の図式ができていました。

 

 

大きなインパクトではなかったかもしれない。しかし、ジャーメイン選手のファーストプレイでフロンターレDFに見えないプレッシャーがかかりました。

結果、確実にダメージを与える采配が光った伊藤監督でした。

両チームにとって、勝ち点1の意味は正反対の意味を持ちました。

 

守備の最適解を未だ模索中か

終盤、ベンチワークを含めてフロンターレらしくないバタつきがありました。

79分の交代は、おそらく意図した交代とは違う交代になったはずです。

  

大島選手の体力は限界にきており、中盤のバイタルエリアを一人でカバーしきれていませんでした。

そのため、大島選手に代えてシミッチ選手を投入し、橘田選手との2ボランチで盤石の体制を整える予定だったはずです。

しかし、実際に行われたのは山根選手のアクシデントによる交代で、これがマイナスに大きく働いてしまったと感じました。

  

この2試合を観ていて、大島選手はワンボランチで活きる選手とは少しキャラクターが違うように思えます。

大島選手は攻撃的で芸術的なパスを出す選手なので、もう一列前で攻撃に関わることで持ち味が出ます。

逆に、ワンボランチの守備的な起用になると、バイタルエリアでのポジショニングやカバーリング、対人でのフィジカル勝負に弱さを見せてしまいます。

 

ゆう
ゆう

攻撃の良さを出したいけど、守備の脆さの方が目立ってしまっているかもしれない…。

  

 

それぞれを適正なポジションに配置するためにも、ジェジエウ選手、登里選手の復帰はもちろん、佐々木選手のいち早い復調も待たれます。

とはいえ、現有戦力で暑い夏を乗り切らないといけませんので、

そこで、私が考える現状のベストメンバーを考えてみました。

ゆう
ゆう

賛否、もちろん受け付けます!

 

 

怪我人の復帰が待たれるものの、現有戦力でベストな布陣を模索していく必要がある

 

このようにしましたが、皆さんはどう考えたでしょうか。

基本的には走れる選手、コンビネーションで崩せる人選ですが、左サイドの佐々木選手には守備に専念してもらいたいですね。

その分、ウィングに一人で突破できるマルシーニョ選手を配置したので、いざという時の飛び道具になります。

 

また守備面でも、小林選手の前からのチェイスに連動ができる脇坂選手、大島選手、橘田選手を配置することで、ハイプレスからのショートカウンターも行える配置を考えました。

 

鬼木監督は、「良い攻撃は良い守備から」とことあるごとに仰っています。

事実、世界で名を馳せているクロップ監督やグアルディオラ監督、アンチェロッティ監督のサッカーを見ても、守備組織は攻撃以上に整理されている印象があります。

 

怪我人が戻り切っていない状況下ですが、現戦力でできる守備の形を構築してあげることでよい流れがまた来ると確信しています。

チーム状況は悪くない、しかし良くもない。

 

リーグ3連覇への道は険しく困難だが、出来る可能性のある集団だからこそ期待しながら見守りたいと思います。

 

川崎フロンターレ:次節、好調セレッソ大阪を迎え撃つ

少し悲観的な内容に感じられたかもしれませんが、決してそんなつもりはなく気持ちは前向きです!

ただ、今節の結果がとてつもなく悔しかった…。

 

ゆう
ゆう

その歯がゆさが出てしまった文章であったのは事実……。

 

3連覇に挑んだ2019年も同じように苦しんだことを振り返っても、かなり高いハードルを越えようとしている選手・スタッフにはリスペクトしかありません

まだまだこれから!勝ち点差3はすぐにひっくり返る!!

 

 

というところで、次節は5位の好調セレッソを迎え撃ちます!

前節はカウンターを決められてしまい4失点。

ホームゲームで26試合ぶりの敗戦を喫した試合になりました。

 

ゆう
ゆう

しっかりブロックを作ってからのカウンターを受けたという意味では、今シーズンどのチーム行ってきている策だね。

こちら側としても、きちんと対策をして臨みたいところ。

 

走れる選手を使うのか、ポゼッションで押し切る選手を使うのか。

注目しながら、来週末を迎えたいと思います!

 

それでは、次節の勝利を願って!1

Vamos!Frontale!!

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