J1リーグ第16節 川崎フロンターレvs京都サンガ 振り返り(2022/5/29)

川崎フロンターレ、4年ぶりのリーグ戦連敗

皆さんこんにちは!この週末は気温30度の夏日となりました!

絶好の行楽日和に出かけた方も多かったのではないでしょうか。

ゆう
ゆう

アウェイの京都にも関わらず、多くのフロサポがスタジアムに駆けつけてくれたね!!

京都は35度と厳しいコンディションの中試合が行われました。

その試合、結果を見て落胆された人も多かったのではないでしょうか…。

結果は1-0の完封負け

前節に続いて、ボトム10のチームに無得点での連敗。

リーグ戦で連敗を喫したのは何と4年ぶりとのこと。

さらに、3試合連続無得点というのは、Jリーグがスタッツでデータを取り始めた2015年以降初めてと、悲しい記録を作ってしまいました…。

お互いが良いところを出し合い、拮抗した試合内容ではありましたが、最後まで京都ゴールを割ることができませんでした。

ゆう
ゆう

チームの決定力不足に、鬼木監督もフラストレーションが溜まっているように感じました…。

長いシーズン、良い状態ばかりではなく、何をしても上手くいかない時期というのはあるものです。

その期間をいかに短くできるのか。フロンターレは、早くも踏ん張りどころを迎えたようです。

本日のスターティングメンバー

それでは、本日のスタメンです!

フロンターレは両ウィングを変更しました

フロンターレは谷口選手がスタメンに帰ってきました!

また、両ウィングも前節から変更がありました。

前節はサイドの裏を徹底して使われたので、攻守にハードワークができる2人をチョイスしてきました。

ゆう
ゆう

久々のスタメンとなった小林選手と宮城選手は見せ場を作ることができたでしょうか!

対する京都も、同じ4-3-3のシステム

曺監督を中心に、非常にアグレッシブなサッカーをここまで見せてくれています

打倒フロンターレを目標に準備してきた京都はある意味力試しの試合となるでしょう。

両チーム、真ん中にターゲットとなるダミアン選手ウタカ選手が待ち構えており、特に前半はサイド攻撃から中に合わせる展開が多くなりました。

その中で、両ストライカーの明暗が分かれてしまった試合となりました。

川崎フロンターレ:復調待たれる№9

直近の試合で得点があまり生まれていない両チーム。

そんな両チームのストライカーである9番に注目して試合を見ていました

ゆう
ゆう

ダミアン選手とアピアタウィア選手

ウタカ選手と谷口選手と両チームの9番と5番同士マッチアップになったね!

結果的に、ダミアン選手の不調がフロンターレの攻撃の停滞にそのまま出てしまったように見えました…。

明暗が分かれた両9番:前半戦

両チームとも、前半はサイド攻撃からストライカーへのクロスという攻撃をメインに展開していました。

フロンターレはいつも通り、橘田選手を起点にサイドに展開を行いました。

上手くサイド展開が作れた時はチャンスを演出することができました。

この試合でいつもと少し違っていたのは、ダミアン選手のポストプレイの回数です。

普段は、ダミアン選手のポストプレイでDF引きつけ、その裏や横のスペースを活用する

普段の試合であれば上の図のように、中央で待ち構えるダミアン選手にボールを一度当ててからサイドや裏のスペース使う展開を何度か作ってきます。

ゆう
ゆう

DFの視線を真ん中に集めてから展開することで、より多くの得点機会を作ることができるね!

この日も、試合序盤からいくつかダミアン選手にボールを出していました。

しかし、この日のマッチアップはアピアタウィア選手!

ガーナ人の父を持つ彼の強靭なフィジカルが立ちふさがりました。

私が手元で集計しただけでも、前半にダミアン選手にボールを出した回数は6回

全て前半30分までに記録したものですが、全てアピアタウィア選手が勝っており、ダミアン選手にボールは収まりませんでした。

35分に宮城選手からのクロスにダミアン選手が入り、惜しくも触れなかったシーンがありました。

この時のダミアン選手は、アピアタウィア選手を避けた大外での立ち位置を取っており、明らかに嫌がっていました。

ゆう
ゆう

ダミアン選手という選択肢を消されるのは痛いな…。

対する京都、ウタカ選手

前半にウタカ選手にボールが入ったのは4回と非常に少なかったです。

ですが、サイド攻撃からのターゲットになっていましたね。

フロンターレのプレスを中距離のパスで回避する

図のように、フロンターレは前からプレスを行いパスコースを消していく、積極的な守備を行います。

この日も同様にプレスを行いますが、京都は上手くサイドバックに段差を作り、キーパーからのパスでこのプレスを回避していきました。

そして、サイドから攻撃でウタカ選手にセンタリングを入れてチャンスを作り出そうとします。

フロンターレの両ウィングが小林選手と宮城選手という献身性の高い2人だったので、4-5-1のブロックをすぐに作っていたので大きなピンチになることはありませんでした

ゆう
ゆう

この攻撃が基本だったから、ウタカ選手にボールが入る回数も少なかったんだね

お互い攻守の切り替えがいため、決定機は14分の相手ミスからダミアン選手が放ったシュートの1本のみ

ゆう
ゆう

結果論だけど、これが決まっていれば…。

ダミアン選手が今シーズン乗りきれていない象徴みたいになっちゃった……。

スタッツも互角なので、勝負は後半戦!!

明暗が分かれた両9番:後半戦

この前半を受け、両監督は攻撃のパターンを少し変化させました

まずはフロンターレ鬼木監督

中央のダミアン選手にボールが入らない代わりに、大きなサイドチェンジを使ってDFの視線を動かそうとしました。

49分:ダイナミックな展開で決定機

ロングボールで左右に振られると、守備はどうしてもマークや立ち位置がずれてきます。

その隙を付けたのが49分のマルシーニョ選手の決定機

この展開が生まれたのも、左の遠野選手から右の小林選手へのロングボールでした。

ただ、京都の守備は粘り強く、よく走ります。

チャンスは作れても、なかなか得点に結びつけることができません。

そして、後半の頭にもダミアン選手にボールが渡るも、アピアタウィア選手に潰されボールは収められず

60分に家長選手に交代するまでほとんどボールに関与することができませんでした。

対する京都曺監督

後半は大きくボール運びを変えてきました!

サイドを起点にしていた前半から、ウタカ選手のいる中央にボールを送る後半へとがらりと変えてきました。

後半開始から5分の間でウタカ選手へボールを送った回数は4回!

これだけ急増したということは、明確な指示、プランがあってのことであるのは間違いないでしょう!

ゆう
ゆう

前半のサイド中心から、中央への配球が増えると、嫌でもウタカ選手を意識せざるを得なくなるね

後半に入り、中央を経由しての攻撃チャンスが増加

上の図は一例です。

51分:ウタカ選手からサイド、クロスでバイタルのウタカ選手がフリーでシュート

62分:ウタカ選手がヘディングで落とし、背後の宮吉選手がボールを受け、サポートに行ったウタカ選手がシュート

このようなシーンが見られるようになったのも、中央のウタカ選手を意識させて周りを活かすという攻撃に切り替えたからこその成果です。

後半はフロンターレが攻め手に少しかけ、京都はプラン通りに試合を進めることができたと言えるでしょう。

両チームの9番対5番という構図になったこの試合、

勝負を避けたダミアン選手勝負し続けたウタカ選手の両ストライカーの明暗が試合内容に少なからず影響を与えたかもしれません。

川崎フロンターレ、リーグ戦3試合未勝利から浮き出た課題

冒頭でも言いましたが、リーグ戦での連敗は4年ぶり

3試合無得点は2015年以降初めて

それだけのチームをここまで築いたという強さの証である記録ではあります。

しかし、ここにきて軌道修正が上手くいっていないのも事実であるわけです。

ゆう
ゆう

サポーターとしてはフラストレーションが溜まる状態に…。

何か原因があるのか!少し考察してみようと思います。

①リードされると、前線の動きが単調になる

川崎フロンターレの特徴、それは止める・蹴るの技術を活かしたパスサッカー!

基本的には人が走るのではなく、ボールを動かすことで相手を誘き出し、スペースを活用して得点を決めていきます。

ゆう
ゆう

特にこちらが先制をすると、相手も得点を取りに前掛かりになる。

その前への力を利用して攻めるパターンは非常に多いね。

点を取れば無理に攻める必要もなくなるので、心に余裕を持ちながらプレイができ、大量得点にもなりやすい特徴を持っています。

では、今節のように相手に先制をされるとどうか。

ここ数シーズンのフロンターレの圧倒的な強さを前に、各チームはかなりの分析と準備をして臨んできます。

基本的なパターンは、

・引いて守備ブロックを作る

・中盤3枚にパスが入る瞬間を狙って囲む

・フロンターレの動きに惑わされずにゴール前を締めて決定機を作らせない

というパターンが多く、先に先制ができるとゴール前の守備ブロックを強化してきます

フロンターレからすると、

・パスを入れるスペースがない

・選手が走り込めるスペースがない

・ペナルティエリア周辺でボールは回るが、人が動けない

このようなパターンが発生し、攻撃が終わるパターンが多いです。

そして、試合終盤のセットプレイ、ラストワンプレイで得点す劇的ゴールが生まれることで何とか勝った試合が今シーズンはありました。

ゆう
ゆう

研究されるのは強者の証

ただ、それをも乗り越えていかないと3連覇は無い…。

右サイドの家長選手と山根選手左サイドのマルシーニョ選手と佐々木選手のように良いコンビネーションを出せるタレントはそろっています。

ここにダミアン選手や脇坂選手、遠野選手が上手く3人目の動きとして機能してくると、得点のパターンがかなり増えてくると思います。

②交代による攻撃のオプションが少ない

現在のフロンターレの攻撃陣は、

FW登録選手

レアンドロ ダミアン・小林 悠・知念 慶

マルシーニョ・宮城 天・家長 昭博

といったところが主にベンチに入るメンバーとなっています。

人は揃っていますが、主に周りとのコンビネーションで活躍する選手が名を連ねます。

引かれた相手、膠着したゲームには個人で理不尽に突破できるようなタレントも時には必要です

家長選手はかつて天才ドリブラーとしてスペインにも来ましたが、ベテランの域になり、キープ力を活かしたとパサーへと役割を変えています。

途中出場が多い知念選手や宮城選手も、特徴はあるものの、試合に影響を及ぼせるインパクトは少ないように感じます。

天皇杯でも見せ場を作った永長選手や五十嵐選手の成長に期待がかかるものの、現状のスカッドでは少し不安が残ります。

今夏の補強は大きく動きがあるか!?

毎年良い選手がユースや若手から出てくるフロンターレ。

そして、世界的に見ればフロンターレは選手を買われる側のクラブです。

昨年でいうと、大ブレイクの三苫選手田中碧選手旗手選手と大車輪の活躍を見せたメンバーは、それぞれ海外へ活躍の場を移しました。

そして、橘田選手にもドイツのクラブが関心を寄せているという噂が立ち始めました。

良い選手が毎年のように移籍していくとなると、チーム作りは困難を極めます。

その中で3連覇を目指しているわけです。

ゆう
ゆう

ベースが変わらないとしても、毎年のようにチームを作り上げる苦労は計り知れないね。

そして、今年は追い打ちをかけるように中盤に怪我人続出中です。

この状況を打破するためにも、今夏の補強は重要になるでしょう!

具体的な名前は上がっていないですが、FW、特にウィングはリストアップしているとのこと。

また、大島選手が練習に参加し始めるなど、故障者の復帰が一番の補強になりえる可能性は大いにあります。

ゆう
ゆう

どういった戦略で補強を行うのか!

移籍情報も目が離せないね!

川崎フロンターレはインターナショナルマッチウィークで修正ができるのか

幸か不幸か、約2週間リーグ戦はお休みに入ります。

代表に選ばれた谷口選手、山根選手以外は休養を取りつつも、修正点などを確認できる重要な時間が過ごせます。

ゆう
ゆう

ACLの連戦も含めて休みがなかったフロンターレは、この時間の使い方は重要になるね!

鬼木監督のことですから、すでに何か策が浮かんでいるかもしれません。

まずは攻撃面の修正が急務だと考えているでしょうから、どんな攻撃が見られるのか楽しみに待っていようと思います!!

逆に、この期間での修正が上手くいかなかった場合、ACL出場権も危うくなる可能性も秘めています。

それくらい、今期のJリーグは混戦です。

王者の意地・貫禄が勝つのか、はたまた都落ちの未来なのか…。

我々は信じて見守りましょう!

それでは、また素晴らしいブレイク明けを期待して

Vamos!Frontale!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA