ACLグループステージ第4節 vsジョホール戦

お見事!5得点完全勝利!!

やりました!!5-0 完全勝利!!!

日本時間4月24日23時に行われた第4節、結果、内容ともに圧倒して勝利しました!

夜遅くまで起きていた甲斐がありましたね…。

終始フロンターレがゲームをコントロールしましたが、何といっても今日の主役は小林悠選手ではないでしょうか!

昨年は悔しいシーズンを過ごし、今シーズンも思うようなパフォーマンスをなかなか発揮できずにいました。

ただ、今日の11番は一味も二味も違いを見せてくれました。

90分通して、ファーストディフェンダーとして前線を走り回り、サイドからの崩しには丁寧にポジショニングを取り2得点!!

試合会場がとても暑かったことに掛けて、「小林の夏が来た!」とSNSもかなり盛り上がったように思えます!

中盤の3人も目立ってたなぁ…。

実は勝利に一番貢献した影のMVPだったのでは……?

また全体の守備も連動しており、クリーンシートを達成。ジョホールのメンバーが変わったとはいえ、格の違いを見せることができた1試合になったのではないでしょうか。

ボランチが変わった両スタメン

では、この試合のフォーメーションを確認しましょう。

アウェイ白のユニフォームがフロンターレ、ホーム青がジョホールです。

現地の予想CGはすごいことになっていましたが、このような配置でゲームに入ったかと思います。

フロンターレが橘田選手をアンカーにした4-3-3

ジョホールはHong選手(6)をアンカーにした4-1-4-1で入りましたかね。

お互いローテーションを含めてメンバーが変わっていますが、ジョホールは6人もメンバーを入れ替え、そのうち主力はベンチにも入れず完全休養の形を取ったようです。

前節、中盤の守備を支えたNatxo選手(30)が抜けたので、ジョホールの守備のバランスがどうなるのか。

Bergson選手(9)が抜けた前線の動きはどう変化するでしょうか。

対するフロンターレは、シミッチ選手がベンチから外れました。

橘田選手、脇坂選手、チャナティップ選手と流動的な中盤に、今節は家長選手をウィングにし、起点をサイドにもってきました。

小林悠選手含め、右からの起点でDFラインの裏を突くことができるのか。

くしくも、前回の投稿で注目選手に挙げたアンカーの両選手がスタメンから外れてしまいました…。

ただ、このアンカーが変わったことで、結果的に中盤の守備に大きな影響があり、両チームの明暗を分けたように感じました。

では、いくつかシーンをピックアップして試合を振り返っていきましょう!!

右サイドで違いを見せたフロンターレの攻撃

鬼木監督も試合後の会見で話していたそうですが、試合の入りは少し重心が低かった印象でした。

しかし、4分に宮城選手がプレスのスイッチを入れたあたりから、全体が連動して人を捕まえに行く守備が行えるようになったので、決定機らしい決定機を作らせなかったですね。

この日は右サイドが素晴らしかった!!

小林悠選手の2得点をお膳立てしたのは、まぎれもなく右サイドの家長選手と山根選手のコンビネーション!

家長選手はスピードで抜け出すタイプではなく、ボールを持ってドリブルや配球する能力に長けたウイング。

そこに縦の飛び出しが持ち味の山根選手が見事にはまっており、グループステージではなかなか見ることができなかった崩しをこの試合はいくつも見れました!

前半10分に家長選手が山根選手にDFラインの裏に出したパスを皮切りに、どんどんと裏を取っていましたね。

こちらは30分の小林選手のゴールです。

この直前、ジョホールのプレスを受け、チョン選手がクリアしたボールがラインを割らずにカウンターになったシーンがありました。

チャナティップ選手のドリブルが阻まれるも、右サイドに展開し直したところからです。

カウンターからの展開で守備の陣形が整っていなかったジョホールですが、何とかボールホルダー(家長選手)と山根選手にはCorbin-Ong選手(22)とHong選手(6)が付きました。

ここまででも何回も裏を取られており、守備の陣形を4-4-2に変更していたことから見ても、監督からの指摘があったはずです。

スペースを埋められたかと思いましたが、ここで中間ポジションを取っていたのが先制ゴラッソの脇坂選手!

上手く中盤の脇のスペースに入り込んで、フリーでボールを受けました。

この動きに相手は付いてこれず、ダイレクトでポケットに走りこんだ山根選手にパス。中の小林選手は触るだけでした。

展開が早い中で、各自が適切なポジションを取れたこと。

空いてる選手を瞬時に見つけ、1本のパスに全体が連動したこと。

まさに王者フロンターレのサッカーを見ることができました。

家長選手恐るべし…。

42分のゴールシーンも、もう少し長いレンジで同じような形を作りました。

サイドの家長選手に山根選手がパスを出し、そのまま縦にスプリントしワンツーでポケットをいとも簡単に取りました。

フィニッシュの小林選手のボレーは圧巻!これぞストライカーですよ!!

この時、脇坂選手も家長選手にサポートの動きが2点目同様に入っていました。しかし、そこにLowry選手(14)が少し引き付けられたのを見逃さず、直接山根選手に縦パスを出しているんです。

この視野の広さと一瞬の判断をした家長選手……恐れ入りました…。

ゴールに直結したシーン以外でも、ボランチまで下りてきてビルドアップを助けたり、逆サイドで宮城選手、チャナティップ選手と同じような形を作ったりと随所に良いプレーを見せてくれました。

今年36歳になるベテランは、スピードでは勝負できなくても視野の広さや戦術眼、状況判断で他の選手とは違う輝きを放ち続けています。

ラ・リーガを経験したテクニシャンには、我々には見えないところが見えているのかもしれません。

中盤3人の絶妙な距離感

今日の中盤は、アンカーに橘田選手を置き、インサイドにチャナティップ選手と脇坂選手の3人のセットでした。

おそらく今シーズン初めてのセットになったかと思いますが、この3人もこの日はスーパーでしたね!

ここまでの戦いでは、前線の選手がプレスのアクションを掛けるも後ろが連動しきれずに、ボランチをフリーにさせたり、シミッチ選手ワンアンカーの脇を取られたりするなど、中盤が適切な距離感でアクションを起こしているとは言い難いことが多かったです。

これは、ACLのみならず普段のリーグ戦も同様です。

しかしこの日の3人は、一人一人がハードワークができる上に、連動した動きで中盤にスペースを作らせませんでした。

ジョホールのビルドアップが始まる時、小林選手がCBにプレスのアクションを掛けます。

ウイングはそれぞれサイドを見ていますから、当然中のHong選手(6)やAfiq選手(4)はボールを受ける体制を整えてきます。

ここにチャナティップ選手と橘田選手が猛烈にアタックしてきていたので、中盤での自由がほぼなかったです。

逆サイドでの対応も、橘田選手が出た時には脇坂選手がバランスを取るなど、無駄のないプレスを行えていました。

橘田選手はかなりアグレッシブに前に出ていくので、その後ろをCB含めてカバーをしていました。

前線からのプレスをかける時、全体が連動してこなければFWの無駄走りになってしまうケースが多いです。

そういう意味でも、この試合のフロンターレは無駄走りが少なかったように思いましたね。

自陣でセットしても穴を作らず

今度は、自陣に引いてセットした配置です。

基本的には4-5-1のような形でセットしていたと思いますが、線で引いたように、中盤3枚の距離感はほぼ変わらずにセットできていました。

サイドバックとの中間ポジションにジョホールの選手がボールを入れても、チャナティップ選手、脇坂選手がすぐにマークに行くので、なかなか効果的な縦パスを入れさせませんでしたね。

前節はシミッチ選手がこのエリアを広く担っていましたが、遠野選手、橘田選手の距離感が少し離れていたので、パスを差し込むスペースはあったように感じました。

ただ、線で引いたようにこの3人の距離感は抜群で、ここぞという時は3人で狭い局面を作りボールを奪うシーンも見られました。

影のMVP

メンバーが大幅に変わったジョホールだったとはいえ、完璧な役回りだったと思います!

脇坂選手は先制ゴールで勢いを付けましたし、チャナティップ選手は1G1A と攻守に躍動していました。

解説の林さんが「日本のカンテだ」と絶賛だった橘田選手も、豊富な運動量で中盤を支えていました。

5点が入ったので、前線、特に小林選手、家長選手にまず目を奪われましたが、そこを下支えした中盤3枚は本当にスーパーでした!!

中盤の働きって大事ですね…。

実は、中盤の選手起用で逆の効果が出てしまったのがジョホールです。

ターンオーバーでアンカーがHong選手(6)に変わったことで、CBの前のスペースをカバーしきれませんでした。

前節のNatxo選手(30)の危険察知能力は輝いており、空いたスペースのカバーやシュートブロック、1対1のカバーリングなどを中盤の底で見事にこなしました。

そのため、サイドの裏を取られても、最後中でシュートを打たせない守備が機能していました。

この日Hong選手(6)に変わったことで、守備の能力に差が出てしまいました。

序盤で何度も脇坂選手とチャナティップ選手がアンカー脇の中間ポジションでボールを受けられるシーンを作られており、ファウルで何とか止めていました。

途中からAfiq選手(4)との2ボランチにしましたが、効果的にスペースを抑えるほどにはなりませんでした。

人を配置しても、そこに効果的な動き、連動が無いと簡単に崩されてしまう典型的な例になってしまいましたね。

第5節 勝負の蔚山戦!

前半で勝負を決めてしまったフロンターレ。

後半はお互い人を入れ替えながらも、基本的な展開は変わらず完勝となりました。

そして次節!勝負の蔚山戦!!

前回対戦は苦しめられましたが、何とかドローに持ち込んだ苦い記憶が選手たちにあるかもしれません…。

しかし、そんなことは言ってられないんです!!

グループステージ突破には勝ちしかないんです!!

私としては、今節のスタメンをそのまま蔚山にぶつけてもいいと思っていますが、厳しい気候の中での試合が続いているので、鬼木監督はメンバーは変えて来るのではないかな。

組織的な守備を崩すためにも、小林選手、家長選手、山根選手の組み合わせをもう一度ぶつけてほしい!

車屋選手のくさびのパスも忘れてはいけませんよ!

ただ、メンバーが変わっても実力が変わらないのが今のフロンターレ。

今節の戦い方で勢いをつけて、絶対勝利を掴んでほしいと思います!!

それではまた次節お会いしましょう!

Vamos!フロンターレ!!

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